第8章 love's oracle ~dandelion~ Ⅱ
「この部屋……
こんなに広かったんだね。」
「そうか?」
「うん。
それからやっぱり………
ベッドも…大きい。」
「……そうか。」
またあの最強に可愛いバスローブ姿のが、俺の隣で恥ずかしそうに笑ってる。
俺に至っては、腰に巻いたバスタオル1枚だけなんだけど……。
レストランから部屋に戻って、別々にシャワーを浴びた。
その間、2人共ずっと無言だった。
お互いの目を見れば、言葉なんか無くたって思っている事が全部理解出来たから。
俺は前からの表情1つで心を揺さ振られていたけど、今はにも俺の想いを見るだけで感じてもらえるのが酷く嬉しい。
余りにも自然な流れでベッドルームに入り、当たり前のようにベッドへ……。
そして向き合って横たわり、お互いの顔をじっと見つめ合っていた。
すると突然、がフイッと視線を反らす。
「どーした?」
「どうしよう……
………恥ずかしい。」
「ハハッ……
今更何言ってンの?」
「だって………」
「だって?」
「ライアンが………
凄く……カッコイイ…から……」
……………ッ!
何なんだよ、その可愛過ぎるセリフ!
ワザと俺を煽ってンの?
そーだとしたら、中々の小悪魔ちゃんだぜ。