第7章 love's oracle ~dandelion~ Ⅰ
そのままベッドルームへ。
そしてワイドキングサイズのベッドの真ん中までを運んでやった。
「ね……ライアン。
このベッド、凄く大きくない?
だって、端っこが見付からないもん。」
まるで子供みたいに、はしゃぎながらはベッドの上を四つん這いで這い回る。
素でやってんのか、狙ってんのかは分かンねーけどさ……
どっちにしろ、もう可愛過ぎて……俺は限界だっつーの。
「じゃあ……
シーツの海で溺れちまわねーように、俺に掴まってな。」
背後から捕まえたを反転させ、仰向けに組み敷いた。
「ライ……」
俺の名前を飲み込むようにその唇を塞ぎ舌先で侵入を催促してやれば、真っ赤に熟れたチェリーが2つに弾ける。
その中に舌を差し込んで………
ああ……下手くそだなァ……のキス。
下手って言うより、拙いのか。
でも俺に取っては、その拙さがまた堪らねーんだけど。
可愛いぜ……ホントに。
…………って言うか、もしかしてファーストキス…じゃねーだろーな?
いやいや……さすがにそれは………
じゃなくてッ………って…バージンなんじゃねえの?
いやいや…………さすがに…………
あり得るッ!あり得過ぎるッッ!
………オイ、どーする?
どーするよ、ライアン・ゴールドスミス。
俺、バージンの相手なんてしたコトねーぞ?
いや、面倒クセーとか……全然そんなんじゃなくって……
がそれでも俺に身を任せたいって思ってくれてるのはスッゲー嬉しいし……
そんなコトを考えている間にも、は俺のキスに必死に応えようとしてる。
プルプル震えちゃってさ……
ギュッと俺にしがみ付いて………
お前は……全部、俺に委ねてくれようとしてるんだなァ。