第7章 love's oracle ~dandelion~ Ⅰ
「1週間後だ。
俺は1週間で退院してを迎えに行くから。」
「大丈夫?
無理はしないで……」
「無理なもんか!
俺様を誰だと思ってんの?
あのゴールデンライアン様なんだぜ?」
「うわぁ……
HERO TVを聞いてるみたい。
ふふッ……」
ヒーローとしての俺を受け入れてくれるにホッとしながらも、俺の胸にはチクリとした小さな痛みが続いていた。
それから1週間、俺はみっともねえくらい真面目にリハビリをした。
そんな俺を知られたくなくて、には見舞いには来るなと伝えて。
バーナビーとオッサンも驚いてたな。
確かにいつもはチャラい俺がこんなに真剣になるなんてさ……
俺自身も驚きだ。
でも……それだけ俺の中での存在が大きくなっちまってるって事なんだろう。
そして約束通り……デートの日を迎えた。