第7章 love's oracle ~dandelion~ Ⅰ
「………怖いか、?」
「……………怖い。」
「当然だよな。
俺はヒーローであると同時にNEXTだ。
から光と色を奪った奴と同じだ。
そんな化け物がの傍に居るなんて………」
「違うッ!」
俺を『見ている』のグリーンアイが、ジワジワと滲み出す。
「……違うよ、ライアン。
私が怖いのは、ライアンが…じゃない。
ライアンが居なくなっちゃうのが怖いの。」
「……居なくなる?」
「だって……ヒーローは危険なお仕事だし、
今日みたいにまた怪我しちゃうかもしれない。
ううん……怪我だけじゃ済まない事だって……」
ここまで言って、は小さく震え始めた。
「それが怖いの。
ライアンと出会えて、私……
こんなにこんなに幸せなのに……
それを失くしちゃうのが怖い。
凄く、怖いの………」
遂にエメラルドの瞳からダイヤモンドみたいな涙が零れ始める。
ポロポロと白い頬を伝い落ちる度に親指で拭ってやっても、にいつものような笑顔は戻って来ない。
…………ああ、胸が詰まって苦しい。
どうして俺はいつも泣かせてしまう?
バーナビーも……も……
唯々、俺の隣で笑っていて欲しいだけなのに。