第6章 Loving you is Killing me.Ⅲ 後編
「なァ……バニー……」
結局、3回。
もう2人ともグチャグチャのドロドロになって、お互いの身体に縋っていないと溶けてしまいそうだ。
だから抱き締め合い、心地好い倦怠感に身を任せている最中に虎徹さんが僕を呼んだ。
「何ですか……?」
僕は瞼を上げる事すら億劫で……それでも虎徹さんの肩に額を擦り寄せて返事をする。
「一緒に……暮らさねえか?」
………一緒に………暮らす?
未だボンヤリとしたままの思考回路をフル回転させ、その言葉を何度も反芻した。
そして……
「ハアアッ!?」
僕は素っ頓狂な声を上げていたんだ。
その後は口をパクパクさせるだけで精一杯。
そんな僕を虎徹さんは柔らかい眼差しで見つめながら、優しく頬を撫でてくれた。
「バニーはさ……
これからもヒーローとして第一線でバリバリ活躍するだろ?
当然、苦しい事もツライ事もたーくさん経験しなきゃなんねーよな。
でもオレは2部リーグだからさ……
そんな時にバニーを傍で支えてやれねーし。」
「……虎徹さん。」