第1章 Red Lip
虎徹さんがカチャカチャと金属音を鳴らしてベルトを外し、ジッパーを下ろす。
スラックスとアンダーウエアを一緒にずらせば、エレクトしたペニスがブルンッと飛び出した。
「耐えられない」と宣言した通り、そのペニスはもうカウパーで濡れている。
重力を無視して勃ち上がり、ヒクつくソレに僕の視線は釘付けだ。
「悪ィ……
このまま……いいか?」
眉を顰め苦し気に懇願する虎徹さんに向かって、さんは柔らかく微笑んで頷いた。
「ちゃんと……外に、出す…からッ…」
そう言い終わらないうちに、虎徹さんのペニスが一気に根元までさんの中に埋まる。
「アアッ……」
「うわッ……何だコレ!?」
繋がった瞬間に2人同時に身体を弾ませ声を上げた。
「凄え気持ちいッッ……
あーーー…勝手に動いちまう…」
………そんなにも、ですか?
勿論僕だってセックスの経験はある。
それはとても快感を得られる行為だって知ってはいるけど……
今の虎徹さんの目は虚ろで、まるで催眠術にでも掛かっているみたいだ。
もしかすると、これもさんのNEXT能力の一部なのか?
パンッ……パンッ……パンッ…パンッパンパンッ…
さんを突き上げる音が小刻みに、そして激しくなっていく。
「ヤバッ……止まんねえ…」
虎徹さんに突かれる度に、さんの右足首に引っ掛かったままのストッキングとショーツが大きく揺れて堪らなく扇情的だ。
「んッ……んうッ…
タイ…ガー……激しッ…」
キングサイズのベッドがギシギシと鳴る程に揺さ振られてるさんは壊れてしまいそう……
「ね……イッちゃ……
も…イッちゃうからあッ……」
ああ、『そっち』の意味で壊れてしまいそうなんですね。
「構わねー…イッちまえよ!」
「んッ…んッ…いい…の?」
「ああ。
ホラ……これでどうだッ!?」
「ァ…アアッッーー!」
虎徹さんの腰が一層深く打ち込まれた途端、さんは大きく全身を撓らせて硬直しオーガズムに達したようだ。