第5章 Loving you is Killing me.Ⅱ 後編
「さあ……どーする?
………バニーちゃん。」
『バニーちゃん』
そう呼んだ途端、バーナビーの表情が変わった。
クソッ……また泣き出しそうな顔しやがって。
こんなん、あのオッサンと何かありましたって言ってるのと同じじゃねーか。
オッサンに突っ込まれたか?
………違うな。
今日のバーナビーとオッサンの態度を見る限り、バーナビーがオッサンに突っ込んだんだろう。
それも……合意無しに。
…………イイねえ。
王子様がレイプかよ。
マジ、ソソるわ。
ってコトは、バーナビーはバージン……だよな?
じゃあそのバージン………俺が戴く。
「………決ーめた。」
「は……?」
「バニーちゃんのバージンを俺にくれよ。」
「何を……言って……」
ベッドの上で肘を使ってジリジリと後退るバーナビーに、俺も四つん這いでジリジリと近寄っていく。
ハイ、もう後ろ壁な。
これ以上、逃げらんねーぜ……バーナビー。
「突っ込むのか、突っ込まれるのか……
ソレはアンタに選ばせてやるって言ったけど
『ヤラない』って選択肢は与えてない。」
「ライアン………」
俺をジッと見上げるバーナビーの綺麗なグリーンアイが複雑に揺れてる。
なあ……この期に及んで、アンタは誰を想ってる?
「俺が忘れさせてやるって言っただろ?
…………脚、開け。」