第5章 Loving you is Killing me.Ⅱ 後編
「普通飲むっしょ?
おクチに出されたらさー。」
「だって……そんなの汚い……」
「汚かねーよ。
好きな相手の……なら。」
「……………ッ!」
ここでグッと息を飲むバーナビー。
俺がサラッと告げた『好き』に反応しちゃったかァ……なーんて浮き足立ったのに
「そうですね……
好きな人のなら……僕だって平気でした。」
どーやら違うトコに意識を飛ばして、譫言みてーに呟く。
『でした』って……何で過去形?
昨夜、やっぱ何かあったのか?
バーナビーの精液……少ねーのも関係あんの?
……………面白くねーなァ。
うん、面白くねえ!
「エッ……ちょッ…ライアン!?」
俺はバーナビーの手首を掴むと、力尽くでバスルームから連れ出した。