第1章 Red Lip
「ンッ……ンン…」
「ふっ…あ……」
舌を絡ませ咥内を貪りながら、お互いのシャツのボタンを外し合う。
虎徹さんの乱暴な動作では、さんのシャツのボタンが飛んでしまうんじゃないかって僕は少しハラハラしてしまった。
ジュエリーショップの制服なのか、オフホワイトの開襟ブラウスに黒いタイトなミニスカート。
素肌の色に合わせたナチュラルベージュのストッキングが生々しい。
ストイックなファッションだけど、そこに男の手が掛かると逆にイヤラシくて堪らないから不思議だな。
虎徹さんは何かに取り憑かれているみたいだ。
さんのブラウスを剥ぎ取るようにして脱がすとベッドの端に投げ捨てる。
現われた透き通るように白い肌、そこに映えるレースをふんだんに使ったサテン生地の赤いブラ。
女性の下着にはその人の本性が表れるって良く聞くけど、本当にそうだな。
さんの魅力を最大限に引き立てて、この姿を見せられた男は彼女のNEXT能力が発動されなかったとしても我慢出来ないだろう。
それが証拠に、僕の下半身もむず痒い感覚に襲われていた。
それでもまだ虎徹さんのシャツを脱がそうとするさんの手を
「いいからッッ……」
と、乱暴に遇った虎徹さんはブラを下に大きくずらし、弾けるように溢れ出した白いバストに顔を埋める。
「んッ……タイガー…」
僅かに身を捩ったさんのバストにペチャペチャと舌を這わせる虎徹さん。
そんな彼の次の獲物は黒いタイトスカートのようだ。
「大人しく…してろ。」
虎徹さんって、こんな甘い声も出せるんだ?
さんに向けられたハズのその声に、何故が僕の下半身はまた反応した。
腰に回された虎徹さんの手がホックを外し、ファスナーを下されたスカートは他愛なく引き抜かれまた投げ捨てられる。