第2章 キスだけじゃ、止められない
「私はまだ、その……君と一緒にいたいんだが……どうだろう?」
キースさんが、僕の手を握りながら聞いてくれる。
そうか!そんな選択肢もあったのか!?
「僕もまだ、一緒にいたいです……」
「よかった!私達は同じ気持ちだったんだね!」
僕はウンウンと何度も頷く。
「その……よかったら、場所を変えないかい?私の家にでも……」
「!!!」
その提案にびっくりし過ぎて、声も出ない。
「あ、す、すまない。急ぎすぎたかな!?」
「いえ!僕、行ってもいいんですか!?」
思わず大きな声で、身を乗り出してしまった。
すると今度はキースさんが、大きく目を見開いて
「当たり前じゃないか、だって君は私の恋人なんだろう?」
なんて、僕の大好きな笑顔で言ってくれたんだ!
「はい!」
僕の大きな返事を聞くと、キースさんは嬉しそうな顔をもう一度僕に近付け、また
甘いキスをしてくれた。
店を出ると、いつもは走って家に帰るキースさんが
今日は僕と手を繋いで、ゆっくりと一緒に歩いてくれる。
そして足が止まる度に僕の顔を見てニコッと微笑み、
軽くキスしてくれるんだ。
あぁ、もうこのドキドキは、
キスだけじゃ
止められない……
end
このお話の続きは、久遠さまの
『君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】』
第3章で、お楽しみ下さい❤
こちらでもまた、我慢できないラブな二人が
登場します!?