第2章 キスだけじゃ、止められない
「今日、公園で会ったのも、偶然なんかじゃなくて……僕は、その……」
今度はキースさんが、僕の話をじっと聞いてくれている。
僕の言葉を待っていてくれているんだ。
僕は気持ちを言葉にした……
「ずっとキースさんの事が好きで……」
あぁーーーーー
恥ずかしくて消えたい!!!
なんで僕は忍法が使えないんだ!!!
「そうか……そうだったのか……それで君はいつも、あの公園にいたんだね……」
「はい……」
って、
えっ!?
ま、まさか……
びっくりして、彼の顔を見上げた。
「ふふ、やっとこっちを見てくれたね」
爽やかないつものヒーロースマイルを見せてくれるキースさん。
「あ……」
でも、キースさんの顔が少し赤い……
「君があの公園に来ていることは知っていたよ。私こそ、今日は君に声をかけるつもりだったんだ……」
そう言ってまた、ニッコリと白い歯を見せて笑うキースさんに、もう一度思いきり抱きついた。
すると、キースさんもギュッと抱き締めてくれて、
そして
「私達はもしかして、その……“両想い”と言うやつなのだろうか……」
あぁ……こんな確認をワザワザしてくれるキースさんが……
堪らなく愛しいっ!!!