第17章 three-piece LOVERS 前編
「今も何か入ってのか?バーナビー……」
そう俺は初めて、ジュニア君じゃなく
バーナビーと
本人に呼び掛けた。
本当はいつも、そう呼びたかったんだ。
「な、何の事ですか……」
「何?すぐ出来るように、エネマグラ……か?」
「!!!」
図星か……
「おい、ライアン」
おっさんが俺に声をかける。
「ん?」
「バニーを可愛がるのも、虐めるのも、愛せるのも……俺だけなんだよ」
けっ。知るか。
でも、その言葉にバーナビーが
「虎徹さん……」
って、嘘だろ!?感動してんの!?
ま、そんな二人に……合わせたフリでもしてやるか
「んじゃさーその愛しあってるとこ……見せてよ」
「は!?」
「お前、何言ってんだよ!」
二人が大きな声を上げた。
「いいじゃねーか、減るモンじゃねーし」
「見せるモンでも、ねーけどな」
「それ、今更じゃね?散々、アンタらがイチャついてるの見せつけておいてよ」
「……」