第17章 three-piece LOVERS 前編
「へースッゲーホテルだなぁ~」
「ここ、7つ星ですよね?」
「あぁ、こっちだ行くぞ」
俺は専用エレベーターに乗り込むと、ルームキーを差し込んだ。
そして部屋に入る。
「あれ?モリィ?」
「…………」
そうだ、ここは俺の住む部屋。
7つ星ホテルのプレジデントスイート。
「部屋もベッドも、余るほどあんだから、一緒でいいだろ?」
「え……」
バーナビーが小さく呟いて、おっさんの顔を見ている。
すると、おっさんがバーナビーの頬を撫でた。
それだけで、ビクッとバーナビーの身体が震えている……
「ライアン、悪ぃけど、俺ら別の部屋に泊まるわ」
バーナビーがおっさんの腰に抱きついて、おっさんはバーナビーの肩を抱いている……
「ふーん、ま、いーけどよ。この部屋よりいい部屋は取れねーよ」
「はい大丈夫です、ね、虎徹さん」
「おお」
「んじゃ、フロントに連絡入れとくから、とりあえずここに荷物置いとけよ」
「わかった」
「先に、ランチでも食いに行こうぜ」