第16章 if...
「は!?僕達の子供?何を今さら……」
「いや、ずっと考えてた事なんだ」
俺はバニーの手を握りしめて、真っ直ぐに目を見ていた。
今のバニーは出会った頃の俺よりも、少し年をとっている。
でも、出会った頃と同じキレイなグリーンアイに、キレイな肌、キレイな髪に、キレイな筋肉……
そして、俺達の愛情は変わる事がなかった。
「もう、僕達おじいちゃんなんですよ?」
「だっ!それ禁句っ!」
「貴方もそろそろ引退を考えてゆっくりして下さい」
「それは、まぁ……あんま、お前に迷惑ばっかかけてらんねーからよ……」
「そんなの……貴方の迷惑なんてっ!僕には愛情表現の一つとして……」
ゴホンっ!!!
大きな咳ばらいが聞こえた。
楓だ。
「はいはい、お二人さん。仲がいいのはいいんだけど、本題に入らせて貰うからねっ!」
「あ、ははっ!悪ぃな、楓」
「すいません……つい……」
クスッと笑った楓がバニーの目を、正面からしっかりと見つめた。
「バーナビー
私に貴方の……バーナビーの子供を産ませて欲しいの」