第15章 How to A B C & ...!? 前編 A&B
「あ、貴方に興奮しなくて、僕は誰に興奮するんですかっ!?」
その言葉に虎徹さんの動きがピタッと止まった。
止まってしまった動きに不安になって、
「えっ……」
小さく声が漏れた……
「そっか、うん。そーだよな。俺だって、バニーにしかこんな気持ちになんねーだからな」
「そ、それは良かった……」
そんな風に言ってもらえるなんて……
やっぱり僕は幸せ者だな……
なんて思っていたら
「でもさー俺……男同士って……初めてなんだけど……」
「そんなの僕は誰とも肌を重ねたことなんて、ありませんよっ!!!」
はっ!しまった!また恥ずかしい事を叫んでしまった!!!
あっ!こ、虎徹さんが肩を震わせている……
「だ、だから笑うなら声を出して下さいっ!!!」
「わ、悪い、悪い。わかってんだけどさ~……」
あー虎徹さんが、ヒーヒー言って笑ってる。
ま、そのお陰で僕の緊張も少しはマシになりましたけど……
「あーあ、お前ってほんっと
残念なハンサムだよなぁ~」
虎徹さんが目に涙をためて言っている。それと同時に……
カチャ、カチャ……
ん?金属音が響いて……何だか下半身が軽く……
って!あーーー
「な、何して……」
「え?それ聞いちゃう?」