第15章 How to A B C & ...!? 前編 A&B
「も、もちろんですよ!!!さあっ!こちらにっ!」
「お、おぉ……」
しまった!喜び過ぎたか!?
いや、でも虎徹さん……凄く嬉しそうに、僕の横に座ってくれた。
そして
「へへっ。なんか、照れくせーな」
おもむろに虎徹さんは、オードブルにフォークを刺し、バクッと食べた。
「お、旨いな!ほら、バニーも食ってみろよ」
僕の目の前にある皿に乗った、オードブルの1つをまたフォークで刺すと、そのまま僕の口に運んできた!
こ、これは、いわゆる
“あーーーーん”
じゃないですかっ!?虎徹さんっ!?
「ほら、バニー」
「は、はいっ!!!」
僕はそのフォークにかぶりついた。
「な、旨いだろ?」
ニカッと笑う虎徹さん。でも、でも、僕はドキドキし過ぎて
味なんてわからないっ!!!
だけど
「はい。凄く美味しいですね」
なんて言ってみた。
すると虎徹さんは、「じゃ、次はこれな~」
なんてまた僕の口に入れようとしてくる。
もう僕は頭が沸騰してきたので
「いえ、あとは自分で食べますので」
なんて、可愛いげのない言い方をしてしま……
え?