第12章 LOVE SAUCE 前編
立ち尽くしていた僕に虎徹さんが、やっぱりいつもの笑顔で話しかけてくる。
「バニー?お前も座って飲もうぜ?」
「はい」
僕は浮かれていた。
虎徹さんは、よほどワインが気に入ったのか、何度も僕におかわりを強請る。
その度に僕は嬉しくてワインを注ぐ。
気付けば、そう、
虎徹さんは……
酔い潰れて、僕の目の前で……
グーグーと気持ちよさげに、眠っている。
し、しまった!!!
飲ませ過ぎてしまった!!!
いや、でも虎徹さんもかなり強請ってきていた!
眠っている虎徹さんの顔をじっと見た。
規則正しくたてる寝息。
その頬をそっと撫でてみる。
温かい……
当たり前なんだけど、
僕はやっぱりどうしても虎徹さんの事が……
この温もりを僕だけのモノにしたくて……
僕は虎徹さんの前に跪くと、彼の長い脚の膝の裏に手を入れた。
そう。僕は彼を抱き抱えて、
いつも一人で眠る冷たいベッドまで
連れて行ったんだ。
to be continued...
この続きはコラボ作者久遠さまの
「君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】」
『第12章 LOVE SAUCE 後編』(公開中)で、美味しそうな二人をお楽しみ下さい❤️