第11章 真夏の夜の訪問者 後編
「あーーー、今日はほんっと疲れたな……」
「はい、でも……」
「ん?」
「今、一緒にいるの、本物の虎徹さんですよね?」
そう、その日の夜、俺はバニーの部屋に来て、一緒にワインを飲んでいる。
「確かめてみる?」
「……はい」
昨日、今日と、疲れっぱなしの俺達は、甘い言葉を交わしていたけど……
そのまま二人、ベッドに沈んだ瞬間……
大きなイビキをかいて、深い眠りに入っちまった……
「ココデ……オワルハズガ、ナイノニ…………」
夢の中で聞いた言葉……
小さな子供の様な声…………
アレは、一体……
ピンポーーーーン!!!
ピンポン、ピンポン、ピンポン
ピンポーーーーーン!!!
真夏の深夜、来客を報せるインターホンが鳴り響く。
そしてまた、ドアが開く……
「おや、どうしたんだい?こんな夜中に?折紙君」
「こんばんは、スカイハイさん」
そして同時刻……もう一件……
「あれ、どうしたんですか?こんな夜中に?スカイハイさん」
「こんばんは、折紙君」
『お邪魔しても?』
end