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君とならキスだけじゃ【TIGER&BUNNY】

第8章 バニーちゃんの恋人


『あ、あれっ……?』
二人の声が揃う。

目の前のテーブルには、全裸の虎徹さんが濡れた身体で座っている。


「うわっ!写真撮る前に、元に戻っちゃったじゃねーか!」

「す、すいま……」

僕が謝ろうと思ったら、虎徹さんの顔が不自然なほど真っ赤になった。

そして僕の目はある一点を捉えて離さない。


「貴方……ここ、こんなになってますよ?」

僕はその一点に手をやり、ギュッと握った。
そう、虎徹さんのある一点が、しっかりと硬くなり天を仰いでいる。

「バ、バニーちゃんがそんな目で俺のことじっと見るからっ!!!あ、こらッ!離せ!」

「貴方、そんな状態で写真なんて言ってたんですか?」

「違うッ!今だよ!今さっき!!!」

「ま、どちらにしろ写真は諦めて下さい」
そう言って、いつもの身体の大きさに戻った虎徹さんにキスをする。

「あーあー、残念……」

「でも、ここは残念そうじゃないですけど?」
僕の手の中で硬度を増していくある一点。


「……やっぱ、お前を抱きしめれないとな」
僕の胸に甘えたように抱きついてくる、虎徹さん。

僕は思わず、虎徹さんを横抱きにしてバッ!と、立ち上がった。

「おわっ!」

「貴方、ご自分の格好わかって僕に甘えてます?」

「へ?」

「覚悟して下さいね。ずっと我慢してたんですから」

「いや、バニーちゃん、ずっとってホンの数時間……」

「可愛い貴方を数時間も、この腕にしっかりと抱けなかったんだ!」

「はぁ!?んっ……」

僕はいちいち反抗する、愛らしい口に吸い付いた。
ゆっくりと舌を絡めていると

「ばに……」

頬をほんのり赤くして、甘えた目で見上げてくる虎徹さんっ!!!



「行きますよッ!!!」



僕は猛ダッシュで、虎徹さんを抱えたままベッドに運ぶと……

いつも通りの甘い夜を、無事迎える事ができたんだ。






end❤️

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