第7章 Promise
私たちの出番が終わってしばらくした後、
天たちの出番がやってきた。
ずっとステージ裏にいた私たちは立ち上がって天たちの元へ向かった。
「みんなー!頑張ってね、」
「あすか、零。さんきゅ。」
「相変わらずCanereのステージも凄かったよー」
なんやかんや話していると、TRIGGERのみなさんお願いします、という
スタッフの方の声が聞こえた。
その声がかかった瞬間、3人は顔を引き締めて歩き出した。
すると、天が何か思い出したようにこちらに向かってきて、
「僕だけ見てて。」
と私にだけ聞こえる声で言ってきた。
ああもうずるい、かっこいい。
そんなこと言われなくてもいつも天だけを見てるよ。
なんて口が裂けても言えないけど、うん、とだけ返して
天たちの背中を見送った。