第7章 Promise
TRIGGERがステージに上がった瞬間、会場は大盛り上がりだった。
さすがTRIGGER…
私の頭の中には、さっきの天の言葉がはりついて天のことばかりをずっと見ていた。
ダンス一つ一つ、歌詞一つ一つ丁寧に、まるでお手本みたいに次々とこなしていく。
”新人賞を取ったら伝えたいことがある。”
伝えたいこと、って何?
私バカだから、そんなの期待しちゃうよ。
頑張れ、天。
ただひたすら、ステージで歌っているTRIGGERを応援した。
零ちゃんは無意識だろうけど、手を強く握っている。
きっと零ちゃんも、すごい応援してる。
負けないで。TRIGGER。