第5章 streetPass
「今日は誘ってくれてありがとな。
2人で行かなくてよかったのか?」
気遣ってくれる楽、神だよ。
私も2人がよかったよ出来ることなら…
「全然平気。さ、行こ。」
と先を急ぐ零ちゃんの後に続いて歩き出した。
行き先は何も聞かされてないので、全部零ちゃんに任せっきり。
2日しかないし、あまり遠出はできないけど
すごい楽しみって言うのは内緒。
「俺、この辺よく分かんないから楽しみだなあ。」
「龍もちょっとは観光とかしたら⁇」
天のツッコミも健在で安心した。
どんな顔して会えばいいか、ずっと分かんなかったから。
…でも逆に、これはチャンス!
天に好きになってもらうために、せっかく零ちゃんが
作ってくれたチャンスを逃してたまるか!
と心の中で気合いを入れて再び歩き出した。