第5章 streetPass
自分の気持ちに気付いたのは良いものの、
天と会う機会がなく、あの日から天とまともな会話を交わしていない。
零ちゃんはラビチャ送れば、何て言われるけど
そんなに簡単じゃないの!!!
第一なんて送ればいいの…
百面相していると、零ちゃんが近くにあった観光雑誌を見て、
そうだ!と何か思いついたようだった。
「あすか、来週2日オフだし出掛けよう。
泊まりで。」
「え!全然いいよ楽しみ〜!!」
「あと、他にも人誘うかもしれないから。」
全然おっけーい!と答えて、久しぶりに零ちゃんとの旅行の約束をした。
誰を誘うかは知らないけど、零ちゃんと一緒ならどこでもいいや〜
「あのさ、来週空いてる⁇…楽たち。」
呑気で居られるのは、今のうちだなんて知らずに。