第5章 streetPass
映画の撮影を終え、零ちゃんと雑誌の取材のため合流した。
零ちゃんには天からキスされたことも言ったし、
好きって言うことも伝えておこうと思って全部言った。
「…私、天のこと好きみたい」
「そっか。」
零ちゃんの反応すごい薄い!!!
まあわかってたけど…と呟く零ちゃんの言葉を私は聞き逃さなかった。
「ななななんで知ってるの!!」
「だってあすか、わかりやすいもん。」
気付いてたなら言ってくれればいいのに!と暴れると、
人に言われてから気付くんじゃダメでしょ。と怒られた。
確かにそうだけど…!!
「でもまあ、気付いたんならよかった。」
応援するから、と頭を撫でてくれた。
「零ちゃん~~~~~~ありがとうっ!!」
零ちゃんラブ!と抱き着くと、スタッフさんに仲良しだね~と言われた。
まあ、それなりに。と答える零ちゃん。
零ちゃんが久しぶりにデレたことに感動。
その日の取材は驚くくらいすぐに終わった。