第5章 streetPass
「OKです!休憩はいります」
何とか一発OKを出し、休憩に入った。
「あすかちゃん。」
休憩に入るとすぐ、大樹さんに話しかけれた。
「歌うときと、ラブシーンの時、
誰思い浮かべてた?」
「えっ。」
急な質問に戸惑いながらも、天とは言えないから、
大切な人…とだけ答えた。
「じゃあその人のこと好きなんだ。
キスするとき、すごい女子!って感じでこっちもドキドキしたよ。」
「いやいやいや。そんな好きなんて…」
天は、大切な人。
それは変わらないけど、好きだなんて…
「じゃあ、質問!
あすかちゃんは、その人といて幸せで、ドキドキする?」
「………幸せ。ドキドキは、ちょっとだけ。」
と答えると、それが好きって言うことだよ。と言われた。
そっか、私。
____天のこと好きなんだ。
この時、今までモヤモヤしてた気持ちが何なのかようやく分かった。