第4章 progress
「おはよう、あすか」
おはよ、と返すと前よりも縮まった距離がちょっぴり嬉しかったり。
今日も昨日も天とドラマの撮影。
前までは緊張しっぱなしだったが、天と打ち解けたこともあって気持ちが前よりも軽かった。
監督いわく、昨日よりも表情が柔らかくなって、私たち2人の雰囲気がいいらしい。
よかったよかった。
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撮影後、零ちゃんから今起きた、とラビチャがきていて、天に見せると
龍も楽も今頃起きてると思うよ、と笑っていた。
今日零ちゃん仕事なくてよかったよほんと、
天と話していると、
「あの、あすかちゃんちょっといい⁇」
急に、ドラマの脇役の先輩に声をかけられた。
この後は仕事ないし、天と帰る約束してたのに。
「待ってるから行ってきて。」
と天は言うから、誰もいない所に行って話を聞いた。
「俺、あすかちゃんのこと好きだ。」
何事かと思えば告白だった。
「ごめんなさい。今は恋とか興味なくて。」
今まで告白は何回かされたことがあるけど、
断るときは妙に緊張する。
天を待たせてるため、そそくさとその場から離れた。
…まさか、天に見られてる何て思わなかった。