第4章 progress
「あいつ、あすかのことめっちゃ褒めてたぞ?」
「え、そうなんですか??」
「初心者なのに演技うまいーって撮影あるたび言ってんぞ。」
まさか九条さんがそんなこと言ってると思わなくて、
思わず笑みがこぼれる。
「九条さんもすごく上手いですよ!
演技なのにドキドキしっぱなしですもん。」
「はは!本当に天とあすかちゃんが付き合ったらお似合いなのになあ」
そうだな、なんて笑いながら
楽さんと目を合わせて笑ってる2人に、
冗談だと分かっていてもドキッとしてしまう。
すると、お洒落なお店の前で十さんがここだよ、と言って足を止めた。
モダンな雰囲気のお店に入ると、意外にもお客さんはいなくて
遠慮せずに話せるため、話は盛り上がった。
「え!?あすかちゃんって天と同い年なの!?」
「はい。零ちゃんは楽さんと一緒ですよ。」
モダンな雰囲気のお店に入ると、意外にもお客さんはいなくて
遠慮せずに話せるため、話は盛り上がった。
「ごめんね、飲みに来るときのお店に連れてきちゃった。」
あすかちゃん大人びて見えたからつい…と
オーダーの時にリンゴジュースを頼んでくれた。
もちろん九条さんも。
「いつもは僕の前でお構いなく飲むのにね。」
不満げな九条さんに、天はいいんだよ、と楽さんは返し
届いたばかりのワインを口にしていた。