第4章 progress
楽屋に戻って零ちゃんと急いで準備を始めた。
そういえば…
「零ちゃん前、男の人苦手って言ってなかった?大丈夫??」
「あすかがいるから大丈夫。それに、悪い人たちじゃなさそうだし。」
心配してくれてありがとう、と頭を撫でてくれた。
無理してないといいけど…
さ、行こ。と言う零ちゃんと楽屋を後にした。
__________________
「お前たせしました!」
楽屋の前で待ってもらっていたTRIGGERの皆さんに声をかけると
取り込み中だったらしくびっくりしていた様子だった。
邪魔しちゃったかな__?
「急がせてごめんね。行こうか。」
パッと表情を変えた十さんが
行きつけの店があるんだ、と足を進めた。
お店に行くまでの途中、零ちゃんは九条さんと、
私は十さんと楽さんと話しながら歩いた。
零ちゃんと九条さんが何話してるのかすごい気になるけど…
「天、怖くない?大丈夫?」
「大丈夫ですよ。すごく勉強になりますし。」
天、仕事に関しては厳しいから、と心配してくれる
十さんはお兄さんみたいだった。