第2章 優しい心。
彼女は、田中さんの後輩で、小林 真琴さん。
田中さんから話を聞いて、是非自分も相談に乗って
もらいたいと頼まれたらしい。
「真琴ちゃんって言うん?可愛いね。どうぞ。どうぞ。」
窓際でウダウダしていたはずの浩二君が、
笑顔で小林さんの手を取り、椅子をすすめていた…
これだから、男って奴は!!
可愛い子見ると調子いいんやから!!
…でも…ほんまに可愛らしい子だわ…
「田中さんに聞いてくれてるかな?
私が手を貸してあげられるんは、
夢の中だけなんやけど…。」
私の言葉に、小林さんは驚きもせず
うなずいた。
そして、相談事を話し始めた。