第61章 【微エロ】【おそ松ルート】松野おそ松はしつこい
「あっ! もしかして、私の体だけが目当てだったのーとか言うつもりぃ?! そんなこと俺思ってないからね?! お前だからしたいんだし! ナス子以外としたいなんて思ったことないよぉ?! …………たまにしか」
「たまにあるんかい……」
正直でよろしい。
そのほうがおそ松らしいし、むしろそのほうが真実味が強くて逆に信じられる。
仕事も休みになっちゃったし、このままだと絶対エッチをする展開になってしまう。
シたくないんじゃない、けど……私だって思う事があるのだ。
「ねえ、ちょっと買い物付き合ってよ」
「はぁ━━━━?! この状態で?! お前マジ俺の事ホントに好きな訳?」
「………っ、好きに決まってるでしょ!」
ちゃんと言えた。
けどやっぱり恥ずかしくて私は手に取れる位置にあったパーカーを適当にとるとおそ松の手をとって立ち上がる。
「こ、コンビニ! 行こう!」
「コンビニ~? 俺よりコンビニの方が大事とかいうわけね! わかった!」
違う。
なんっで私はこうおそ松相手にもっと可愛くなれないのだろうか。
時間的に考えて今日一日一緒にいるかもしれないならご飯も買わないといけないし…それに━━━━━━━━
「今日、泊まっ……泊まっていかない?」
「え?」
今はこれが精一杯とばかりに俯いておそ松の手を握ってみる。
薬の効果があるから、どうせ離れられないんだけど。
少し間が開いたが握られた手は強く握り返された。
「泊まる!! 絶対泊まる! いくら薬の効果切れても今日は絶対帰んないからっ」
「う、うん……じゃ、じゃあほら、ご飯買わないとさ」
「は~~、しょうがねぇなぁ……お泊りって言ったら、大体彼女の手料理! ってのが普通だろうに、コンビニかぁ……ま、俺ららしいっちゃらしいか!」
仕方なさそうな顔をするおそ松だけど、その顔はもう拗ねている訳ではなくて私を見ている目は優しい。
まさに彼氏って感じの表情。
付き合ってもう時間も経ってるハズなのに、愛しくて可愛くてどうしても調子が狂う。
「こんなくっついて料理なんてしにくいでしょうが……っミケ子もいるから早く行って、早く帰ってこよ!!」
「おい、そんな怪力でグイグイ引っ張んなって手ぇ千切れるぅぅぅ!」
「千切れるかこんなことで!!」