第61章 【微エロ】【おそ松ルート】松野おそ松はしつこい
<おそ松side>
へへへへへ~、んだよナス子ったらさ~。
素直になろうと思えば出来んじゃん!
可愛気ないとか言ったけど、前言撤回!!
やっぱ俺の彼女可愛い!
生意気だし、態度悪いし、残念な所は変わらないけどそれでも俺の可愛い可愛い恋人。
ホントはこんな薬なんかに頼る事なくもっと俺に従順になって欲しいんだけどねぇ……ま、相手はナス子だし簡単にそうなったら面白くないっつーのもあるのかな。
恥ずかしそうに俺と手を繋いで顔を赤くしてるナス子。
もっと恥ずかしい所いっぱい見てるハズなのに、なんでこうも恥ずかしがるかね?
そんな事を思うも、口に出すとどうせまた喧嘩になるし今は黙っておく事にする。
ほら、俺ってお兄ちゃんだからさ。
あ、でもコイツはお姉ちゃんか!!
お姉ちゃんと言っても年上らしさは皆無だけどなぁ。
なんだか相手に照れられるとこっちも少し恥ずかしくなる訳で、少し目を逸らすと、丁度その先に光る物が見えて目を凝らすと、なんと500円玉が落ちているではないですかぁ!
マジか!! ラッキー!!
繋いでたナス子の手を離して変わりに足をくっつけたまま金を拾う。
すると、丁度その時コンビニから出てきた超絶可愛い声に俺とナス子は顔を上げる。
「あれー? おそ松くん、ナス子姉~!」
「あ、トト子ちゃ~~~ん!!」
「………。 トト子、久しぶり! 最近アイドルやってて忙しいって言ってたから全然会ってなかったよねっ」
あ~、可愛い!超絶可愛いよトト子ちゃんっ!
それに比べて俺の彼女は適当なパーカーにすっぴん。
いや、トト子ちゃんはすっぴんでも可愛いけどぉ。
……ハッ、違った違った。ナス子も可愛い!!
トト子ちゃんはあくまで俺らのアイドルで憧れ。
ナス子は俺の最愛の恋人!
一瞬だけ比べた事を悪く思うが、チラリと見たナス子の表情は既に俺の考えている事を察してしまったようで、凄い顔で睨みつけてくる。