第108章 最終回【逆ハー】ネヴァーエンディングストーリー
丸くなってやっとお菓子に手を付け始めた皆だが、謎はまだ残っていた。
「ねぇ、ナス子。婦人科はなんで行って来たの?」
「ああ、ちょっと生理痛がここんとこ酷かったから行ってきただけだよ?」
「「「「「「へー」」」」」」
聞いてみた訳だが、全く理解は出来ない六つ子達。
生理や生理痛があると言うのは知っているが、産婦人科は妊娠関連、婦人科は生理関係という事だろうか。
まぁ、今聞いたところで自分達にはなんの関係もないと思い完璧な解放感が次に襲ってくる。
「うっわ、その全く興味ありませんみたいな顔するのヤメテー。むかつくわぁ」
実際に子供が出来ていたとしたらこの六人はどうだったのだろうなんて、野暮な事を考えてしまうナス子。
口でも脳内でも救えない程クソでクズな事ばかり言っていても、優しさはある事を知っている。
責任感がないだけで。
「フフン、大丈夫だナス子。例えおそ松との子供が出来ていたとしても俺はわが子のように可愛がるぞ~」
「それなら僕も、父親がもしクズなカラ松だったとしても、自分の子のように教育するから」
「………俺みたいな陰キャにならないよう協力はするよ、シコ松との子でも」
「ぼくだって十四松兄さんとナス子姉の間に赤ちゃんが出来ちゃったとしても可愛い服や雑貨は一緒に選んであげるv」
「トッティの子とヤッキューして遊ぶぞ~!あはははははぁ」
責任感が……ない、だけで。
「お前ら、それでも婚約者かーーーーーーー!!!!」
まだまだ先は思いやられるが、それでもナス子は六つ子を愛して
六つ子も六つ子なりに、ナス子の事を愛している。
「よーっし!!今日は飲むぞ~~~~っ」
「「「「「おーーーーー!!」」」」」
「コラ、聞け!!ていうか、飲みませんっ」
END
《長期に渡り、ご閲覧ありがとうございました!》