第61章 【微エロ】【おそ松ルート】松野おそ松はしつこい
二人分のコーヒーを淹れて、おそ松がくれた角砂糖を一つずつソーサーに添える。
なんだか後ろから凄い視線を感じるんだけど、これはまだ拗ねてるって事?
それともまたセッ×スしようとか言ってくるのだろうか……。
「はい、どうぞ」
「っ……サンキュ」
おそ松の前にコーヒーを差し出し、私も自分を落ち着かせようと、赤い色の角砂糖を一つ入れて混ぜ、一口啜る。
おそ松は何故かカップを見て黙っていたけど、私が飲んだのを見ると自分も飲みだした。
と、言うか一気に飲み干した。
「そんなに喉乾いてたの?! てか熱くない?!」
「熱い! 大丈夫! いや、せっかくお前が淹れてくれたんだし……熱いうちにと思って!!」
「……別にいつもと同じコーヒーだけど……」
コーヒー淹れてあげるのも初めてってわけじゃないし、むしろ何度も出しているのに何を今更。
でも、そう言われて気分が悪いわけはないけど。
私はニヤけそうになる顔を隠すように、もう一口コーヒーを啜ると、とあることに気がつく。
「ん? 甘くない……? 今流行の甘さ控えめの砂糖とか……?」
私の言葉に、何故かおそ松の身体がギクリと強張る。
なにその反応。なんか悪いこと言ったかな。
「ねぇ、これもしかして砂糖じゃ━━━━━━━━━━わっわわっ?」
立ち上がっておそ松に詰めよろうとしたら、急に吸い付けられるように相手の身体にくっついてしまった。
は? なにこれ??