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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第61章 【微エロ】【おそ松ルート】松野おそ松はしつこい


 
 あぁ、神様。
 どうか私に勇気を下さい。

「わ、わ、わわわわわ、私だって……本当はおそ松と」

「っ!」

「おそ松……と……っうぐぐぐぐぐぐ」

「………なに?! 何か言おうとしたのにソレ?! そんなに言い辛いことなの?!」

 神様の後押しをもらったとしても、まだ喉に言葉がつっかえて出てこない。
 私はどうしてこうも生意気で可愛くないんだろうと反省するも、やはり言葉は出ないまま、一人奮闘した末に疲れて床にへばってしまう。

「……はぁ、はぁ………な、何故なの? おそ松に言いたい事があるのに、私の中の何かが邪魔して言葉が出てこない!」

「はぁ? お前の中のって、なんだそれ。餅でも食ったの?」

 全く見当違いな返答に困り果てて、机に頬杖をついて呆れ顔した相手と目が合う……んだけども、おそ松の座る先にある、ちょっと変わった角砂糖が目に入った。

「………ん? それ、どうしたの? 角砂糖だよね。 赤い色のなんて珍しい。可愛いね」

「ん? あ、あー………もらった」

「へぇ、アンタがそんな洒落たモン持ってくるなんて意外」

「あ! おい、ちょっと……」

 もしかして、おそ松が喧嘩のお詫びのつもりに買って来てくれたのかな、なんて思って、少し嬉くなる。

 喧嘩すると、たま~にこうやってご機嫌伺いで何か持ってくることがあるんだよね、おそ松は。
 おそ松も十分素直じゃないと思うんだけど……。

「せっかくだしコーヒー淹れよっかな。おそ松も飲む?」

「え?! あ、お、おう……飲む……」

 気まずいムードはそのままで、私とは目を合わせようとしない。
 折角頑張って謝ったんだけどなぁ……。
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