第60章 【R18】【十四松ルート】その後
自分もタッティ状態で辛いはずなのに、そんなこと忘れたかのようにガバッと立ち上がった十四松に腕を引かれ、山を降り始める。
「ちょっ……! 十四松! い、行くって何処へ?!」
「何処がいい?! 姉さん家は━━━……まだ兄さん達がいるかもしれないしぃ……ラブホに行くにはお金持ってないしぃー……ウチしかないね!!」
「ウチ?! ウチって………松野家?!」
「ここから一番近いし!」
「おそ松たちが居たらどうすんの?! やだよ私!!」
「大丈夫大丈夫~! 多分誰もいないからっ」
「何その予言!!」
必死に腕を引っ張って止めようとするが、完全に何かのスイッチが入ってしまった十四松はものともせず、ズンズンと来た道を戻っていく。
結局抵抗することは適わず、二人は松野家の前に着くと、一緒にその玄関をくぐっていった。