第60章 【R18】【十四松ルート】その後
「あはは、ねぇ、ナス子姉さん」
「なに?」
「ボクね、姉さんのこと、大好きだよ」
「へへへ、私も十四松のこと大好きだよ」
どちらともなく唇を重ね、お互いの身体を強く抱き締める。
最初啄ばむだけだったキスは、すぐに激しいものへと変わり、熱い吐息と共に鼻声にも似た声がお互いの口から漏れる。
「んっ……ふっ……んん……」
「ん………っぷはっ、あは、姉さん顔真っ赤だよ……」
低く欲情した声で耳元で囁かれ、身体にびりりと電流が走る。
この十四松のどこから、こんな声が出るのかといつも不思議に思うのだが、その答えは未だわからず仕舞いだ。
またも唇に吸い付いてこようとする十四松の口を手で制止する。
「も……もうっ、ストップ!」
「ええ? もっとしようよー、キッスきもちー! でしょお?」
「きっ、きもちー、けどっ……だからこそこれ以上はダメっていうかなんていうかっ……!」
すでに十四松によって何度も快楽を与えられている体は、言葉とは裏腹にそれ以上のことを求めて疼き始めていた。
自分に十四松と同じモノがついていたなら、もうとっくにタッティ状態になっていたことだろうと馬鹿なことを思うが、それを振り払うかのように大きく首を横に振る。
なおもキスをしようとしてくる十四松を、必死に力を入れて止める。
「だっ、ダメだってば……! 無理だからっ……ホントに!」
ぎゅっと目を閉じて必死にこれ以上の快楽を拒むが、不思議そうにその様子を見ていた十四松がふいにキスをしようとしていた力を緩め、首を傾げて尋ねる。
「もしかして姉さん……シたくなっちゃったの?」
「っ……!」
図星を指され、居ても立ってもいられなくなり、俯いたまま首を何度も横に振るナス子。