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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第60章 【R18】【十四松ルート】その後



「っ……はぁっ、はぁっ……っも、無理っ……! もう走れない……っ!!」

「あっははぁ、姉さん相変わらず体力ないなぁ」

「違うと、思うっ……十四松がありすぎなんだと、思うっ…!」

「ええ? そうかなぁ?」

「はぁ━━━━……疲れたぁぁぁ……ろくに睡眠をとっていない身体には堪える運動だった……」

 以前二人で探検に来た、ちょっとした山奥、草の地面にも関わらずナス子はへたり込んで天を仰ぐ。
 部屋着にパーカーを羽織っただけという格好だが、誰も来ないだろうことが予想出来るので気にしないことにした。

「大丈夫? 姉さん、汗すっげぇね!」

 言いながら、長く余っている袖をパタパタとナス子のほうへ扇いで風を送る。
 十四松の匂いと、そよそよと送られてくる涼しい風に少しだけ癒される。

「ありがと~、大丈夫……って、そうじゃなくて……何で卒業の話しちゃうかなぁ?!」

 ここで言う卒業というのは、当然学校等を卒業したという意味ではなく、六つ子達共通のアレのことである。

 ジュウシマツが先程兄弟達に宣言した通り、実はこの二人、既に致すことを致していた。
 思いが通じ合ったあの日、十四松を無視して眠りについたナス子だったが、目覚めると同時にすぐ欲情しどうしても抑えが利かなくなった十四松に折れるしか術がなく、結局コトに及んでしまったのだった。

 それから結構な日にちが経過しており、昨夜十四松が兄弟達に付き合い始めの報告をするまでには随分と間が開いていた。
 そうなってしまった理由は、十四松なりにいつ話そうかと熟考していたからに他ならないのだが、考えても考えても答えは出ず、結局なんとなくのタイミングで報告するに至った、というわけである。

「ん~、だってさぁ……付き合うって言っただけじゃ、取られちゃうかもしれないでしょお?」

「取られる……? なにを、誰に? なんのこと?」

「ううん! こっちの話だから気にしないでー!」

 首を傾げるナス子だったが、一方の十四松は自分の中ではちゃんと理に適っているようで、一人勝手に笑顔で納得している。
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