第60章 【R18】【十四松ルート】その後
「……もしや……これは……面談っ?! これ、もしかして面談のつもりだったの?! 十四松面談……っ私が十四松に相応しい人間かどうかをテストするつもりか……!」
「いやなんだよ十四松面談て! そんな面談やったこともないし今回も違うんだけど?!」
残念な脳みそで導き出した答えはやはり残念なもので、すかさずチョロ松が突っ込みを入れると、あれぇ? とまたも頭を捻るナス子。
「ねぇナス子姉……おそ松兄さんも聞いたけど……どうなのっ? 二人はほんっ……とーにっ、付き合うことになったの?! いつから?! なんでそうなったの?! 十四松兄さんに聞いたけどまともな答えが返ってこなくて埒が明かないんだよ……ねぇ教えてよナス子姉!」
さすがは十四松と言ったところか。
六つ子の兄弟の中でも、十四松というジャンルはなかなかそう簡単に理解出来るものではないようだ。
それはナス子も同じだったが、やはりそうでこそ十四松だと思うし、そんな十四松だからこそ好きになったのだと、そこはハッキリと断言出来る。
「え、えっと……うん、あの、そういうことに、なりました!」
「いやわかんない……! そういうことってどういうこと……そこのところちゃんと説明してほしいんだけど……っ」
汗を掻きながら、こういう場面で突っ込みをしてくるのは珍しい一松に視線を移すと、ナス子は眉を下げ困ったような笑顔を向ける。
その笑顔から何だかとても嫌な感じがして、一松は背筋に冷たい汗を流す。
「一松……そうだよね、一松が一番十四松と一緒にいる時間が多かったもんね……寂しいよね……でも、大丈夫っ! 十四松の彼女は私になったけど、兄弟はずっと一緒だよ……永遠に兄弟なんだよ……っ」
「どうしようクソ松……っナス子が何を言っているのかまったくわからない……っま、まさかすでに十四松というジャンルに取り込まれつつあるのかっ? そういうことなのか━━━━━━っア゛━━━━━ッ!!!」
ガタガタと震え、自分を抱き締めながら混乱した一松がヒートアップして混乱が発狂へと変わり、カラ松が慌ててそれを制止しようと試みる。