第60章 【R18】【十四松ルート】その後
爆弾投下から一夜明け、六つ子は全員そろって朝からナス子の部屋に集合していた。
寝付いたばかりだったナス子は、大好きな就寝タイムを邪魔されて大変不機嫌だったが、何故か正面に並んで座り、真剣な表情でこちらを見る六つ子達の様子にただならぬ気配を感じて居直る。
十四松だけはナス子の隣に座り、いつもと同じ表情で向かいの5人の兄弟達を見つめていた。
「え~と……じゅ、十四松? これは一体……?」
なんとなく居た堪れなくなり、隣に座る十四松におずおずと尋ねるが、明確な返事は返ってこない。
「わかんない! なんだろう?」
「えええ、わかんないの……っ?」
「わかんないね!」
だが、そう言いながらも、大丈夫だよとでも言うように、十四松はナス子の膝に置かれた手を握ると、ニパっと笑顔を向けた。
そんな二人の様子を見ていたおそ松から、睨みを効かせたツッコミが入る。
「おいおいおいおい、それ見せ付けてるつもりか? てかマジで?! マジなの?! ホントにホントなの?! ……なぁナス子……十四松から聞いたんだけど……お前ら付き合う事になったって、どういう事なのか説明してもらいたいんだけどっ!!」
自分の前の床を人差し指でトントンと音を鳴らしながらそう言うおそ松の台詞に、いまいち状況が理解出来ないナス子が、けして多くない脳みそを回転させて必死に考える。