第58章 【R18】【チョロ松ルート】その後
「……な、何故、それ、を?」
「は? チョロ松が言ってたけど?」
「はぁ?! チョロ松が自分で言ったの?!」
あれだけ自意識の高いライジングシコスキーが自分との関係を兄弟達に話していると思うと少し恥ずかしい気持ちになる。
しかもこの年齢にもなって手を出されていないと言う事実まで知られている事に、余計に穴があったら入りたいような気持になってしまった。
「~~~~~~~~はぁ…」
「んだよ、らしくねぇな? どったの?」
「おそ松に話しても何のアドバイスにもならなそうだからいいー…」
珍しくおそ松が心配してくれているのに、ナス子はついついいつものノリで答えてしまう。
そのセリフにムッとしたおそ松が反論する。
「あ の な ぁ!! 俺だってお兄ちゃんだよぉ? 悩みなんて一つや二つ、ちゃっちゃっちゃ~のスパッパパ~で簡っ単に解決して見せるってぇ!」
「……うーん、じゃぁ、聞いていい?」
「おうおう、何でも聞け聞け! お兄ちゃんにまっかせなさーい、んなはははは」
内容が内容なだけにすぐに言葉が出てこない。
そして相手はあのいつも喧嘩ばかりしてるおそ松だ。
急に素直に相談とか出来るのだろうかとも思うが、おそ松は馬鹿に見えても時々どうしてか鋭い所がある。
チョロ松の事もよく見ているし、ちゃんと相談をすればしっかりした意見をくれるかもしれないと思った。
「あのね、おそ松!! どど、どうやったら男の人ってセ…セ…セッ×スしたいって思ってくれると思う?!」
「━━━━━━━━━━は?」
思っても見なかった急なナス子からの発言に、一瞬ポカンとしたおそ松だったが、昨日のチョロ松の様子を見るに何もしていない事をわかっている為、ナス子の相談内容もなんとなく理解出来た。
だが所詮童貞、所詮クズニートのおそ松は何も浮かばない。
「……え、えぇ?! お前女のくせに自分からセッ×スとか言っちゃう~? 相変わらず下品つーか、女子力に欠けると言うか・・・俺達相手ならいいけどそれ絶っっ対他の奴に言うなよ?」
「勿論だよ、おそ松が長男でチョロ松と特に仲良く見えるから言ってんの!」
真剣な顔でおそ松を覗き込むナス子は顔を赤くしつつもまっすぐにおそ松を見ている。
その表情に、途端おそ松の顔も赤くなる。