第57章 【R18】【おそ松ルート】その後
わざと大袈裟に音を出して吸うと、首を仰け反らして喘ぐナス子の腰に手を回し、ズボンと下着の中に手を差し入れそれを下へとズラしていく。
「んっ……んん……っおそ松……ぬ…、脱ぐ、の?」
「大丈夫だからっ! 集中してて?! 俺練習したから! 俺で!」
「は……? …っん……くすぐったいっ…あはっ……」
乳首のすぐ横で喋られると、なんとも恥ずかしい。
少し自分が腰を浮かせばいいだけの話なのに、おそ松はそう言わず右、左と交互にズボンをずらしていくと、ちゃんと足首までズラすのに成功したことに思わず感心してしまった。
着ていた服を全て脱がされ、生まれたままの姿になってしまい恥ずかしいには恥ずかしいが、部屋が暗くてしっかりとは見えないだろうという安心感が、少しだけ気持ちに余裕を持たせていた。
「すごくない?! 今の俺カッコよくない?!」
「え……う、うんっ、カッコ……いいのかはわかんないけど、なんか感心はした、かな?」
「なにそれ! もっとちゃんと褒めてくれていいんだけど!」
「もうっ……!」
この男の辞書にムードという言葉は存在していないらしい。
だが、そんなおそ松が愛おしいと思うし、そんなおそ松だからこそ、自分は好きになったのだ。
それに、変に甘ったるくならないのが、自分達らしい、とそんなことを思う。
「……今、ナス子、俺の目の前で全裸でいるんだよ? 俺に見られてるって思うと、興奮しない?」
「っ! ばっ、馬鹿!! なんっでいちいちそういうことをっ……」
絶対見えているはずはないのに、まるで全て見えているかのように体のラインを片手でなぞりながらそう言われ、頭に血が上る。