第56章 【R18】【一松ルート】その後
「・・・あの、あの!! い、いいよ・・・・・・?」
「え・・・・?」
「ゴム、ないなら・・・中で、出さないって約束してくれるなら・・・・その・・・・しても、いい・・・・よ?」
「・・・・・・は?! ・・・・はぁ━━━━━━?!!」
さすがの童貞でも、生でするという事は最悪どうなってしまうかという事も、一松も大人なので理解できる。
実際自分の中で葛藤し、挿入てしまおうかとも考えてはいたが、葛藤した末にナス子の為に諦めたのに、予想だにしていなかった本人からの申し出にこの日一番に驚愕した。
「お、お・・・・おま、お前っ! 自分が言ってる意味わかってんのか!? も、ももも、もし何かあったらと思って俺はお前の為に・・・」
「わかってるけど・・・もし、そうなったら一松だってさすがに・・・」
「・・・いや、そうなったら・・・・・・ちゃんとする、けどさ」
ちゃんとする、と言うセリフは、決して旅に出て広大な海の底に沈むと言われている幻の神殿、アンダーザパルスを目指す訳ではない。
もちろん、天界の大人達が信じてくれないと言っても、それを見つけに剣と情熱で神々の戦いに終止符を打ちに行くという事でもない。
ちゃんとする━━━━━━━━━━
それは・・・
ニートからの卒業である。
童貞卒業にニート卒業、一松は今同時に天秤にかけられたがこの状態のまままさかの童貞卒業を諦めてしまう程、据え膳状態を我慢できる男ではなかった。
それに今までどれだけ我慢したかを考えると、働く事よりも想い続けて我慢する方がよほど苦しい事なのだと理解してしまっている。
散々悩んではいたが、最早自分の股間も限界の限界突破しそうで早くこの熱を静めたくて仕方がない。
「ほっ、本当にいいんだな? もうそれ言われたら我慢出来ないんだけど・・・」
「いいよ・・・何かあっても・・・・責任、とってくれるんでしょ?」
「ももも、勿論・・・・っちゃんと働いて・・・責任、とるっ」