第56章 【R18】【一松ルート】その後
「あ・・・・・・・・・・・・やばい」
そして思い出す。
常備なんかしていない、普段持ち歩いてすらいない。
大事な避妊用具の事を━━━━━━━━━━。
「・・・ど、どうしたの一松・・・・? し、しない、の?」
「・・・・・・・・・・」
どうやらナス子は気づいていないようだ。
ここは何も言わず挿入てしまおうかとクズな思考が悪い事を考える。
もう自分のものは、はち切れそうな程硬く、そしてパンパンに膨れており、いつでも挿入可能な状態だ。
そしてその相手の膣内すらもトロトロの液が溢れており、指で慣らしたその場所は多少キツくても少しはマシに自分のチ〇コを受け入れてくれるだろう。
早く一つになってしまいたいと言う思いと、もし何かあったらと言う思いの葛藤が自分を邪魔している。
「・・・あ!」
一松の停止と動揺に不思議そうな顔をしていたのだが、ナス子も唖然とした顔で声を上げ、その反応に一松の身体がビクリと跳ねた。
「・・・・・・ご、ごめん・・・家にはその、ゴムとか用意してなくて・・・」
「逆に用意してたらしてたでちょっとムカつくからいいよ、別に・・・ごめん、俺も考えてなかった」
ションボリとして離れようとする一松を見ると、数週間会いたくても会えなかった一松との繋がりを断ち切られたかのような気分になってしまう。
「い・・・いち・・・まつ」
意を決してナス子は足元に落ち込み気味に座って膝を抱える全裸の一松に起き上り声をかける。
自分でも年上のお姉さんとしてこんな事を言ってもいいのかとも思ったが、落ち込む恋人を無碍には出来ない・・・。
と言うのもそれは言い訳で顕在意識とは別な意識が芽生え自分が早く一松の身体を受け入れたいと言う気持ちの方が強かった。
それに自分だってもう年齢が年齢だし、それくらいで騒ぐようなものでもないと思い直す。