第55章 【逆ハールート】その後
「「「「「「お願いします、付き合ってください」」」」」」
「お願いします、起きて下さい」
「「「「「「お願いします!!」」」」」」
「いや、だから起き・・・」
「じゃあどうしたら付き合ってくれる?!」
「僕ら殺し合おうか?!」
「・・・最後に残ったヤツがナス子と付き合うと」
「あははー、負ける気がしなーい!」
「ナス子姉、今からぼく達ぶっ殺し合うから!そしたら」
この会話似たような感じで見た事がある気がするがナス子はそのシーンは知らないし聞いた事もないワケで・・・何度も殺したい発言をしていた本人もさすがにそんな事をされたら困ると地べたに這いつくばり体をピンと伸ばして最上級の土下座を決め込む。
「━━━━っもう! わかったからほんっとに一回顔上げて!!」
「え?! マジで?! 付き合ってくれんの?」
やっと嬉しそうなおそ松と、他弟達も自分達の気持ちが叶ったと喜び顔を上げるが、最上級の土下座を決め込む想い人はまだ地面に突っ伏し顔を床に付けたままだった。
「なにやってんのナス子? 今わかったって言ったよね? 顔上げなよ」
呆れたチョロ松の声が上から降って来るが、顔を上げてくれなかったのはお前らじゃないのかと皮肉を心の中で述べる。
だが今はそんなまた喧嘩をおっ始めるような雰囲気ではないし、素面に戻ったが故6人に伝えなければいけない事があると大きく深呼吸する。