第54章 【R18】【カラ松ルート】その後
ナス子の上から横に転がり、うつ伏せになり枕を涙で濡らすカラ松。
何かぶつぶつ言っているが、どうせろくでもない内容なので聞こえない振りをして、悲し気なまだ生乾きの頭を撫でる。
「・・・・もういつでも、しようと思えばできるんだから・・・・ね?」
「・・・・・・・・・・それはそうだがっ」
くぐもった声は完全にイジけていて、さっきまで格好良く見えていた恋人が、途端に可愛く見える。
だが、どちらにせよ、愛しいということに変わりはない。
「イジけないでよ~~~っ! カーラーちゅんっ!!」
わざとふざけた声色で、うつ伏せのカラ松に布団を被せ、自分も隣に横になる。
カラ松が枕に埋めていた顔をズラしてこちらを向くと、完全にイジけきった表情が視界いっぱいに広がる。
睨んでくるような視線に、ナス子は困ったように笑うと尖った唇に押しつけるだけのキスをした。
するとカラ松の顔がびっくりした表情になり、ナス子もイタズラが成功した子供のような笑顔を向けて、カラ松の肩に顔を寄せて、頬をすり寄せる。
「こうやってくっついてるだけで、幸せだよ?」
「・・・・・・俺には拷問のようだ・・・・」
低い声でそう呟いて、大きな溜め息をつきながらも、カラ松は体勢を変えてナス子に腕枕をしつつ身体を抱き寄せ額にキスをする。