第53章 【微エロ・逆ハールート】欲張り

「はぁ･･･ねぇ、皆の気持ちはわかるけどさぁ、やっぱりこういうのって良くないんじゃないかな？　いくら僕らが両想いになったからと言って、今のナス子は酔っ払ってる訳だし、もしコイツが明日この事を思い出したら死にたくなる程後悔する事になるかもしれないんだよ？」

「は？　じゃあお前だけ見てれば？　俺はするけどね！！」

　チョロ松と喧嘩しながらも、自分の手の中にある胸の感触を味わう事をやめようとしないゲスなおそ松に、ナス子は息を荒く漏らしながらおそ松の服にしがみつく。
　心配してくれているチョロ松の声はその所為か全くナス子の耳には届いてはいない。

「確かに、だなチョロ松！　俺もその意見に賛成だ。　今ここでナス子を抱いてしまうのは簡単な事！　だがしかーし、これは本来のナス子ではなく酔っ払ったナス子だ！！　出来る事なら俺はいつものナス子とセッ×スがしたい･･･」

　弟二人からストップが入ると、やっとナス子の服から手を抜き出し胡坐の上にナス子を座らせ抱っこしているような形になりながらも不服そうな顔をして唇を尖らせる。

「なんだよお前ら～･･･こんなチャンス中々ないよぉ？　お前らはナス子で童貞卒業したくない訳ぇ？」

「「したい！！」」

「そんなの言わなくたってわかるでしょ！　したいに決まってるけど･･･こいつの性格考えても見ろよ！！　二度と僕らの前に現れなくなるんじゃないの？！」

「そうだぞおそ松、俺だって本当はしたいに決まっているじゃないか･･･もう俺の股間の紳士だって戦士に変わりつつあると言うのに･･･それでも尚俺が我慢出来ているのは愛する人を傷つけたくないからだ！」

　そう長男を説得している二人だが、やはり童貞。
　顔を赤くし呼吸は荒れて、下半身を押えている。