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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第53章 【微エロ・逆ハールート】欲張り



「・・・・・・・」

 そんな二人をおそ松は白けた目をして見つめる。

「あ~・・・もう! わかったよ、わかったー!! 別に、俺だってナス子を追い詰めたい訳じゃねぇし?! ただコイツが触って欲しそうに抱っことか言うから触ってやっただけだし~」

 上に乗ったままのナス子はおそ松の発言に恥ずかしそうに俯くと顔を赤くして黙ってしまう。

「じゃあセクロスはナシー?」

 復活弟松も会話に混ざり、ニョキっと十四松が地面から生えてくる。
 
「ぼくはもう手を出しちゃってもいいと思うんだけどなぁ? あ! なんならさ、ぼくとだけヤっちゃう? ナス子姉さん♪」

「ヤ・・・ヤる・・・ってえっと、セッ×ス?」

「「「「「ぐは━━━━━━━━━━っ!!」」」」」

 秘技、股間殺しの早打ちガンマンの奥義がまたも炸裂するとまたも兄弟達は股間を押え疼くまってしまう。
 ただセッ×スと口にしただけなのに、つい反応してしまうのは童貞と言う残念な人生と惚れた相手の潤んだ瞳と唇から紡ぎ出された言葉だったからだろう。

「あーあ・・・もう、死屍累々だよねぇ・・・・これって」

 既に諦めたように横に転がって股間に手をあてガンマンの攻撃で死にかけていた一松は、死に際に一言発するとそのまま瞳をスゥっと閉じた。

「あああ!一松ぅ━━っ!いちまっちゃ━━━━ん!!」

「兄さ━━━━━━━━━━ん!!!」

 先に逝ってしまった一松に長男と五男が拳を握りその後にビシリと敬礼をする。

「・・・・・・なにこれ?」

 ナス子はおそ松の足の上から退くと、とりあえず一松に合掌する。

 さすが松野家ブラザーズ。
 据え膳すら食えず、最終的に死ぬ人物まで出来てしまった。

 最早この場を治められる者などこの場にはどこにもいなかった。
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