第7章 ラーメン食べよう〜六つ子と私
「・・・まさかこんな時間にこんな所でアンタ達に会うとは思わなかったわ・・・何やってんの?」
ジトっとチョロ松を見つめると、十四松とチョロ松は顔を見合わせる。
「ラーメン食べに来たんだよ、当たり前でしょ、ここラーメン屋だよ」
「そんなのわかってる! 何でこんな夜中に六つ子全員でラーメン食べに来てんのかって聞いてるのっ」
「いやそれお前もだからね? 一人で夜中にラーメンとか、オッサン?オッサンなの?お前」
「姉さんオッサン?!」
「うううううるさいな! 私にとっては夕飯だからいいの!」
そんな不毛なやり取りをしていると、さらに目の前に松が増えた。
「あんまり突っ込んでやるなよチョロ松ぅ。コイツの場合少しくらい脂肪が増えたって一緒なんだから」
コイツ殺す。
赤いパーカーをさらに真っ赤に染めてやりたい。
「姉さん! 姉さんもボクらと一緒に食べようよ!」
「い、いや、私はい—————」
「みんなー!ナス子姉さんがいたよぉ!!」
「ひぎゃぁぁああああ!!」
ひょいと十四松に抱えられると光の速さで六つ子のテーブルまで運ばれてしまった。
じゅうしまぁぁぁぁああつ?!人の話は最後まで聞こうねぇぇぇぇ!