第53章 【微エロ・逆ハールート】欲張り
「悪いねぇ、ナス子姉さん・・・俺らって欲しいモンは我慢できない性分なんだよね・・・ひひっ」
六つ子は酔っ払ってはいないのに、悪い顔を浮かべると、一松がカリっとナス子の耳を甘噛みする。
「うひっ・・・!」
酒の力もあり、やはり上手く抵抗出来ないナス子は一松に耳を弄れるままビクビクと体を反応させた。
「おいいいぃ、一松! お前一人で楽しむなよなぁ!! ここは長男である俺の出番だろうが! あ、チビ太! コイツ持ち帰るからお会計はツケといて~っ」
おそ松がナス子の手を引っ張り、仕方なさそうに一松がナス子の身体を開放すると、今度はおそ松に肩に手を回され何故か会計もせずそのまま7人で歩き出した。
「ち、チビ太…!! ちょ、あんららり・・・ぐ、呂律が上手くまわんらい・・・」
「え~?なんだってぇ?? ナス子ちゃ~ん、活舌悪くって俺何言ってるかわっかんな~い!!なーはははは!!」
六つ子に会えたのはとても嬉しいのだが、それよりもまずチビ太を開放しようとおそ松から逃れるように抵抗したが、暴れた事で十四松に俵のように担がれてしまうと、屋台に戻る事は適わなかった。
後日、チビ太から六つ子達に何かの報復があるであろうとナス子は思うが、それはこいつらが悪いので黙っておく事にした。