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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第53章 【微エロ・逆ハールート】欲張り


 
 そして夜。
 深夜だが、ナス子は結局寝付く事が出来ず気分転換に外を出歩いていた。

 愛猫をたまたま通路で会った隣人に少しだけ預け、外の空気を吸いに行く。
 
 こんな感情を誰に相談していいものかと迷う。
 一人の男性を想うのならば、恋愛話として聞いてもらうのは別に変な事ではないのだが・・・さすがに6人全員を好きになってしまったのかもしれないと言う言葉を他の誰かに聞かれ幻滅されるのが怖かった。

 しかし、ここでナス子はある人物を思い出す。
 聞き上手でアドバイスもしてくれて、色んな人がそこに集う場所。

 そう、チビ太の屋台、ハイブリットおでん。

 深夜ともあり、まだ営業中なのかはわからなかったが、迷った足のままそこへと向かう事にした。

 きっとチビ太なら、どんなに理不尽な事でも聞いてくれるし、正当な意見をいつも出してくれるから。

 ナス子にとってはいい相談相手となってくれるし、愚痴も聞いてくれる。
 会うのは久しぶりだったが、特に緊張などもなかった。

「ヘイらっしゃ~い!!・・・あれ?姉さんじゃねぇか!久しぶりだなバーロー!」

 暗い川辺の近くに照らされた少し赤くもオレンジに似た明かりにホッと心を癒されながら、チビ太の屋台の暖簾をくぐる。

「久しぶり、チビ太!まだやってるかな?」

「ああ、やってるぜ!せっかく姉さんが来てくれたんだ、こんな時間に終いにはしねぇさ、へへっ」

 少し嬉しそうに笑うチビ太は、昔はよく六つ子にいじめられて泣いてばかりいたが、今ではすっかり大人になり自分の店まで持っている。
 あいつらに比べてなんとちゃんとした大人なんだろうか。
 きっと努力したから今の結果があるんだろうと思いながら、優しく招きいれてくれた屋台の席へと腰かける。
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